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叱っても言うことを聞かない子ども

pj
【PJ 2007年01月07日】− 「子どもは言うことを聞きません。親は叱り続けるものです。それで子どもも親も正常です。心配は不要です」と、威勢のいい声がとんだ。昨年1月に保育園で開催された、子育て講演会での講師の言葉だ。

 じっと座ることができず、何にでも手を出し取り出し、上がれる場所はすべて上り、走れる場所はすべて走る。そんなわが子を叱る日々。子どもを叱ることはとにかく疲れる。いつまでもいつまでも叱り続ける、果てしない自分の行為に疲れる。ここで子どものすべてを見逃し、ゆっくりテレビでも新聞でも見ていられたらどれだけ心が和らぐだろう。

 そのような悩みと疲れを救ってくれたのが、冒頭の講師の言葉だった。子どもは言うことを聞かない。親は叱り続けるもの。それで子どもも親も正常。どうしようもない子どもも、ヒステリックな私も「あっ、それで正常ですよ」という診断なのだ。何となく気が抜けた。

 叱られる子どもの方が親から学ぶことが多い。いたずらや失敗をしない子どもは、親からも他人からも注意や関与をされることが少ない。繰り返し叱られる方が、親や他人とのコミュニケーションの量が圧倒的に多く、小さい頃からの人間形成には、叱られることが欠かせないのだそうだ。

 また、親が繰り返し叱ることも大切だそうだ。自分の親があきらめずに「ぼく・わたし」に関わり続けようとする行為そのものが、信頼関係や絆をはぐくむ基礎となる。「だから叱り続けなさい」、きっぱりと言われた。「叱られる子どもの方が豊かに育つのですよ」。

 新学期を目前に、心を新たに今年は子どもとどう向き合うか?と考えている方も多いことだろう。子どもを叱るのは疲れ果てることだが、いい意味で「今年は子どもと思いっきりぶつかる年」と割り切り、向かい合ってみるのはいかがだろうか。

 今年もまた、子どもたちとの格闘の日々が待っている。冒頭の言葉を支えに、わたしも今年1年、子どもたちに負けないように頑張りたい。そして、叱った数だけ子どもたちをしっかりと抱きしめたい。【了】

http://news.livedoor.com/article/detail/2960612/
livedoorニュースより

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パブリック・ジャーナリスト 高橋 泉【佐賀県】
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