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☆いい子の豹変☆
少年事件の報道を聞いて耳にするのが「反抗することもなくいい子だった」。
子どもは本来、反抗するものです。
親を信頼しているから反抗できるのです。それが反抗することもなく、いい子となってくると親の前で遠慮していたことになります。
子どもは親や大人の期待に応えようとします。
親の過剰な期待に応えようと頑張るいい子は、親に良く思われたいと何でも頑張ります。
良く思われたいという気持でいますから、自分のやりたいことはそっちのけです。
自分で何かをしたいという気持もなくなってきます。成長と共に精神的に不安定になり情緒的な障害を起こすこともあります。
親の過剰期待は、子どもを苦しめます。
ピアノの練習を毎日2・3時間もしている男の子がいました「練習を嫌がっていませんか?」と尋ねると「この間もコンクールで賞をもらってうれしがってた!だから練習は自分からしているわ。いい子なのよ」とお母さん。
遊び盛りの幼い男の子がピアノを毎日、しかも2・3時間も練習してそれが好きというのは、健全とは感じがたかったです。
この男の子のお母さんの夢はピアニストだったそうです。それから数年して、その男の子の学校でのようすを耳にしました。意地悪をしたり、自分勝手な行動が目立つらしいのです。
家でいい子、学校では悪い子と思われているのです。
幼なじみのA子ちゃんの告白は切なく、わたしの胸に響きました。
「わたしね、いい子でいようとしてたから、ずーとしんどかったんだ」と打ち明けられました。
幼い頃から、勉強もできてスポーツもできていつも真面目で優等生。家庭の雰囲気もよくて、うらやましかったA子ちゃん。
子どもの頃から明るかったA子ちゃんの告白にショックでした。わたしは、しんどかったA子ちゃんに気づいてやれなかったのです。
A子ちゃんは、友だちも誰にも告げずに中学受験をしました。
当時、わたしの田舎では中学受験する子はほとんどいませんでした。A子ちゃんが、明るく中学の話をするのを聞いたことがありませんでした。結果は不合格でした、それも親の期待だったと思います。
「わたしイヤイヤ勉強していたから、高校へ行ってからの成績はさんざんだったのよ」とA子ちゃんは笑っていました。
過剰期待する親は、自分の期待どおりでないと評価しませんから、子どもはたまったものじゃないです。
いい子で頑張り続けないといけないのです。子どもの人生なのに、自分自身の望むことは後回しなのです。
A子ちゃんは過剰期待する親の顔色が、評価の基準だったのです。だから、自分から何かをするのが苦手だったように思います。
中学校の時、周りの子はぼちぼちあわい初恋をし始めます。 A子ちゃんは友だちの初恋の相手を好きになるのです。しばらくすると、別の友だちの初恋の相手を好きになる。この繰り返しでした。
自分から好きじゃないのです。友だちが好きな相手だからなんです。
自分で判断することは苦手だったのです。
そのA子ちゃんも今じゃ、子どもが2人います。「子どもにはいい子でいて欲しくないと思う」とポツリ。
子どものありのままを喜んでいられるということは、子も親も幸せだと思います。